10月4日(土)千里南公園周辺がなんだか物々しい雰囲気・・・【第13回大阪千里メディカルラリー】開催中でした!
10月4日(土)千里南公園周辺が、なんだか物々しい雰囲気です。消防隊員や救急隊員の制服のようなユニホームの6~7人程度の団体が公園のあちこちにいます。姫路医療センターの「ドクターカー」も。お城のマークが姫路っぽい。
ドクターカーは傷病者を運ぶ救急車とは違い、より早く現場で初期治療をして救命率を高めるため[医師・看護師]を運ぶ車です。自衛隊の救護トラック?も配備されています。
静かな公園がこのように物物しい雰囲気。いったいなにがあるの??
スタッフの方に聞いてみたら・・・
「メディカルラリーをしてるんです。」とのこと。キャッチコピーは”救急医療者の大運動会開催”!
この、運動会は赤勝て!白勝て!ではなく<医療技術を競う運動会>のようです。
メディカルラリーとは、医師・看護師・救急救命士がチームを組んで、特殊メイクをした模擬患者を限られた時間内にどれくらい的確に処置・治療出来るかを競う技術コンテスト。出動指令に従って指定された場所へ行き、要救助者に対して必要な処置を行います。その一つ一つの動作を専門家が採点し、得点を競います。大阪府だけではなく、岩手や沖縄など日本全国から21チームの参加で行われているそうです。
救助の場所は南千里駅周辺に7カ所あり、それぞれのシナリオが決まっています。ここは「交通事故現場」の想定です。しかも、事故にあったのは「日本語が理解できない外国人家族、トラックの荷台にいて事故にあう。荷台には暖とるためか練炭が火のついた状態で見つかる」という設定。模擬患者1人1人にかなり綿密な設定がされています。どんな、救命処置をするのか興味あります!ピンクのシャツの方は採点官です。的確な処置がされているかチェックしています。けが人は6名、まず「トリアージ(傷病者の重症度と緊急度によって分別し、治療や搬送先の順位を決定する)」が行われます。軽傷の診断の外国人は3人、気が動転していて、会話が成り立たなかったり、暴れたり、救命士も手を焼いています。迫真の演技です。また心肺停止状態の患者は車内から運び出し、蘇生処置を行ったりしていました。制限時間15分で終了になります。終了後、採点官よりその場で今の一連の処置に対しての総評を聞いてから、次の現場へ移動します。
他の現場でも、別のチームが救命処置をしていました。制服には「三島救命」と書かれています。(高槻・吹田・茨木・摂津・島本の市町村を「三島地区」と言います。)重そうな荷物を担いで、完全装備で救命の現場へ。1人1人の症状を瞬時に判断し、的確に処置をします。酔っぱらって救命処置の邪魔をする役の人もいました(笑)怪我をした患者役の人にはリアルな血のりが塗ってあり、処置をしている現場はまるでドラマか映画を見ているかのようでした!
見学は自由にできると言うことでどこの現場も、見物人でいっぱいでした。本番さながらの動きに皆息をのんで見入っていました。制限時間が終わると、拍手喝采で救命士達を称えていました。
7つの現場の点数を合計して、総合優勝を決めるそうです。
素人目には、どこのチームも素晴らしかった!の一言に尽きます。感動しました。
この【第13回大阪千里メディカルラリー】は南千里駅の隣にある「大阪府済生会千里病院」が主催です。チェコスロバキアで誕生した「メディカルラリー」を日本で初めて導入したのが2002年【第1回大阪千里メディカルラリー】だそうです。「メディカルラリー」日本では吹田が発祥の地なんですね。
毎年、この時期に行われているようなので、見学してみたい方は「済生会千里病院のホームページ」を随時チェックしてみてくださいね。
ちなみに、このイベント本日10/5(日)も子どもが主役で行われます。
【第3回大阪千里子どもメディカルラリー】
時間・・・13:00~15:00
場所・・・千里南公園
見学自由
ただ、お天気は荒れ模様なので場合によっては中止になるかもしれませんが・・・。お出かけされる方、くれぐれもお気をつけて。
<済生会千里病院TEL 06-6871-0121>
【第13回大阪千里こどもメディカルラリー】の会場千里南公園はこちら↓
[map]吹田市津雲台1丁目3番[/map]
(あやさく)