カラスは美食家!?江坂にある大池公園の秋の不思議な風景の謎を探る

気温が下がってくると、木々は一斉に実をつけ葉を色づかせます。吹田の各所でも紅葉がピークですね♪
江坂の住宅街にある<榎阪大池公園>では毎年この時期不思議な風景が見られます。
表札
大池公園には背の高い【ナンキンハゼ】という木が10本以上植えられています。10月上旬、まだ木々の葉はみずみずしい緑です。
全景
よく見ると、葉の間に緑の実がたくさんのついています。
名札

気温がだんだん下がり始めた10月の終わり頃、公園の風景に異変が!
1波
ブランコのところだけ地面が緑色になっています。子ども達のいたずら?
ブランコした
よくみると【ナンキンハゼ】の葉っぱが大量に落ちています。他の場所にも【ナンキンハゼ】の木がたくさんあるのに、ブランコのところだけ落ちています。子ども達の手の届くところにはほとんど枝はなく葉もありません。
では、どうして?だれが?

犯人はこれ≪カラス≫の仕業のようです。
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ブランコの上の木を見上げると数羽のカラスが騒いでいます。カラス達は【ナンキンハゼ】の実を口ばしでひっぱって食べています。
口ばしだけで食べるので実と一緒に枝や葉っぱも一緒にちぎってしまいます。実だけ食べるので葉が下に落ちてしまいます。
落ちてる実

実が豊作なのか、食べきれず実が付いたままの枝も落ちています。
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カラスも1羽や2羽ではなく、10羽近くいるので、落ちる葉も大量、このように地面が緑に染まってしまうのです。
カラスたちは「カァーカァー」と鳴き、仲間にごちそうの場所を知らせているようで、どんどんカラスが集まってきます。
ですがー、
集まってくるのはこのブランコの上ナンキンハゼの木だけ。他のナンキンハゼにはカラスは寄っていきません。なぜでしょうか??他のは食べられないのか、テリトリーでもあるのかー?不思議です。

数日後・・・
移動
その緑の地面は場所を移動していました。
ブランコの木の2本隣の木が今度は食事会場になっているようです。
ブランコの上の木は葉が落とされ、すっきり(笑)。真ん中の木が食べつくされた木です↓
食べられた木
どうやら、カラスは【ナンキンハゼ】の実の食べ頃を知ってるようです。人間の目には同じようにしか見えない実ですが、グルメなカラスの舌にとっては違うのでしょう。
「この木の実はもう少し熟成させよう」
的な。1本の木に集中している間、他の木には一切カラスは寄り付きません。暗黙のルールがあるみたいですね。
熟した実↓
見
2週間後、始めに食べられたブランコの木と2番目に食べられた木の間の木が食事会場になっていました。単純に隣へと移動するのではなく、なん本か飛ばしてまた戻る、そんな感じで食べ進めているのも不思議です。日当たりによって味か変わるのでしょうか。 
カラスは雑食、なんでも食べるイメージがあります。事実、カラスが生ゴミの日にごみを漁る光景をよく目にします。なのでナンキンハゼの実も熟していようがいまいが、お構いなしで食べ尽くしそうですが…、意外とグルメなのかもしれませんね!

このように大池公園の【ナンキンハゼ】の木は11月中旬くらいまで順番にカラスの食事会場になり、その後残った葉が紅葉をします。地面を埋め尽くした葉は緑からオレンジの葉に変わります。
紅葉

枝が目立つまでカラスに食べつくされた木々も残った葉ががんばって紅葉します!
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【ナンキンハゼ】は公園の緑地などによく使われる木なので街中でもこういった風景が各地で見られるのではないでしょうか。 
ちょっと気にして見てみると、【食べ頃がわかるグルメなカラス】に出会えるかも♪

今回取材しました「大池公園」では紅葉がピークを迎えています。
紅葉
場所はこちら↓
[map]大阪府吹田市江坂町3丁目13−3[/map]
(あやさく)

2016/11/28 11:00 2016/11/28 11:00
ミニ佐藤

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