【街路樹のある風景】新御堂筋銀杏並木~初秋~”ぎんなんのじゅうたん”
秋本番!朝晩は、ぐっと気温が下がってきましたね。こうなると、木々の紅葉が少しずつ始まってきます。
秋に黄色に紅葉する木として、有名な「イチョウ」。新御堂筋の道路脇、街路樹として植えられているので大阪府民、吹田市民にとってはとても身近な木ですよね。このいちょう並木は大阪を代表する風景です。
なんと、各自治体が設定するシンボルの木、大阪府はこの「イチョウの木」なんですよ~
ただ、まだ、このイチョウ並木の紅葉まだほんの少しだけ・・・まだまだ緑がまぶしい状態です。
江坂町4丁目あたりの銀杏並木。わずかに上の方が黄色がかってきています。
そんな、紅葉の始まりの時期だけに見られる毎年恒例の風景があります。この付近を歩いていると、どこからともなくあの独特な臭いがしてきます。これ、なにかわかりますか?等間隔で植えられたイチョウの木、5~7本に1本くらいの割合で、イチョウの木の下がこのようになっています。
これは、イチョウの実なんです。イチョウの実、つまり「ぎんなん」です。
全部のイチョウの木の下がこのような状態にならないのは、イチョウの木には[オス]と[メス]があって、実が付くのは[メス]の木だけだからです。新御堂筋のイチョウ並木は、[オス]の木がほとんどですが、[メス]の木もちょこちょこ植えられています。[メス]の木は江坂駅周辺はあまり見られず、この4丁目あたりからは、[メス]の木の割合が高いような気がします。
まだ葉っぱが緑でそろそろ紅葉がー、と言う時期に実は熟し、地面に落下します。ぎんなんが採れるのは、葉が黄色くなってからじゃないんですよ~。上を見上げると、まだ枝には、緑の葉っぱにまみれ、オレンジの実が大量に付いています。
イチョウの実は、このようにオレンジ色で、サクランボのように2つずくっついています。かわいいですね♪この果肉の中に「ぎんなん」が入っています。ちなみに、この果肉は食べられません。果肉はやわらかいので、潰すとニョキッと「ぎんなん」が顔を出します。歩道や車道に広範囲に落ちはじめるので、人や自転車、自動車が踏んで潰して、<ぎんなんのじゅうたん>の様になるのです。
潰れると・・・、かなり「キツイ」臭いが周辺に漂います。はっきり言って、くさい・・・です・・・・。
でも、「ぎんなん」って美味しいですよね。このあたりで、拾っている人もよく見かけます。果肉から実を取り出す手間や、独特の臭いにも負けず、旬のものを旬の時期に食べたい!これ、人間の本能ですね。
「ぎんなん」を拾う時の注意として・・・
*ウィキペディアより(抜粋)
銀杏中毒
ぎんなんはギンコール酸などを含み、漆などのようにかぶれなどの皮膚炎を引き起こす。触れてすぐには発症せず、長期間継続して実に触れ続けた結果発症した例もある。また、食用とする種の中身にはビタミンB6の類縁体4-O-メチルピリドキシン が含まれているが、これはまれに痙攣などを引き起こす。大人の場合かなりの数を摂取しなければ問題はないが、5歳未満の小児では1日5 – 6粒程度でも中毒になることがある。
とのことなので、ぎんなんを拾う時や実を取り出す時は、ゴム手袋などをつけて素手では扱わない方が良いようですので、お気を付け下さい。食べすぎにもご注意くださいね。
<ぎんなんじゅうたん>がたくさん見られるのはこの辺り↓
[map]吹田市江坂町4丁目15[/map]
(あやさく)